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セフィロスは先程の出来事を話し始める。

それはついさっき、神羅ビルのエレベーターから降りた時だった。

「セフィロス!」

後ろから、誰かが俺を呼ぶ声がした。
それはナマエで、ヤケに深刻な表情をしていた。

「ナマエか」
「どこか行くの?」
「任務の報告書を提出したからな…別に行く宛はないが」
「ふぅん」

ナマエはさり気なく俺の後ろに回り込んだ。
それが本当にさり気なさすぎて、この後この身になにが起きるかなど知る由もなかった。

「あ、ねぇセフィロス」
「?…どうかし」

ガクン!!

返事と同時に体から力が抜けるような感覚がした。
それは突然過ぎて、いくら俺でも油断が生じて回避する事が出来なかった。
俺は膝から崩れ落ち、そのまま膝を勢い良く床にぶつける。
電撃にも似た衝撃が膝から伝わり、俺は痛みを久々に感じた。

「ッ…!!」

俺は何事か、と必死の思いでナマエを振り向いた。
その瞬間、俺は久々に悪寒を感じた。

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