*
セフィロスは先程の出来事を話し始める。
それはついさっき、神羅ビルのエレベーターから降りた時だった。
「セフィロス!」
後ろから、誰かが俺を呼ぶ声がした。
それはナマエで、ヤケに深刻な表情をしていた。
「ナマエか」
「どこか行くの?」
「任務の報告書を提出したからな…別に行く宛はないが」
「ふぅん」
ナマエはさり気なく俺の後ろに回り込んだ。
それが本当にさり気なさすぎて、この後この身になにが起きるかなど知る由もなかった。
「あ、ねぇセフィロス」
「?…どうかし」
ガクン!!
返事と同時に体から力が抜けるような感覚がした。
それは突然過ぎて、いくら俺でも油断が生じて回避する事が出来なかった。
俺は膝から崩れ落ち、そのまま膝を勢い良く床にぶつける。
電撃にも似た衝撃が膝から伝わり、俺は痛みを久々に感じた。
「ッ…!!」
俺は何事か、と必死の思いでナマエを振り向いた。
その瞬間、俺は久々に悪寒を感じた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!