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戻りたくなる、無性に


「あ、セフィロス!」
「…何だ、どうかし」

ガクン!!



--戻りたくなる、無性に--




「おいザックス」
「んー?何だよセフィロス…って、何アンタ、膝ぶつけたのか?」

ザックスはソルジャーフロアでスクワットをしていた。
すると、ヤケにバランスの悪そうな歩き方でセフィロスが近付いてくる。
どうやら膝が痛いらしく、その整った顔を歪めていた。

「何だよー英雄様がガキっぽく膝でもすりむいたか?」
「そんな可愛らしいものならわけないんだが……膝の皿が割れた」
「はぁ!?」

膝の皿が割れた、なんてお母さんもビックリ。想像もしていなかったザックスは、思わず口をあんぐり開けた。
セフィロスはガクッとフロアのソファに寄りかかる。
ザックスはそんな弱りきった英雄を見たことがなかった。


「な、何でまた…セフィロスともあろう奴が、え?転んだの?」
「いや、転んではいない…これはな」



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