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「かしこまりました…では、採寸のほうを」

店員はナマエを試着室まで連れて行った。

「あら、貴女…胸にさらしなんか巻いて」
「え、あ…邪魔なので」

すると、店員はナマエの吊革を肩から外すと、素早く服に手を入れてさらしを取り去ってしまった。

「ひっ!」
「駄目よ。あまりキツく締めすぎると体に毒なんだから」
「うえぇ…気持ち悪い」

ナマエは顔をしかめてみせるが、店員は構わずサイズを計り始めた。

「そんなに気にしてるなら、胸はあまり大きく見せない形にするわ、安心して」
「はぁ、おまかせします」

ナマエはもう諦めたように頷く。
店員はニコッと笑うと、全てのサイズを計り終えた。
そして、どこからかナマエに下着を持ってきて手渡した。

「これは圧迫が少なくて、運動に適すように作られた下着なの。コレは私からプレゼントするから、今日はコレで帰りなさい」
「うー」
「分かった?」
「はぁい」

なんだかお母さんみたいな人…と、ナマエは店員さんを見上げた。


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あきゅろす。
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