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かなり信用出来ない話だが、これ以上この胡散臭い男の話を聞こうとも思わない。早く撒いてしまおう。
「じゃあ、もう用事は済んだね」
ナマエは不機嫌そうに顔をしかめると、きびすを返してレノから去ろうとした。
レノはつまらなそうにナマエの背中に声をかける。
「んな調子だと友達が増えないぞ、と」
「な、アンタに言われたくない!」
少々気にさわったらしく、ナマエはグルンと振り返った。
するとレノは満足そうにニヤッとする。
「お?反応あり。案外負けず嫌いなんだな」
「う、」
「おーおー元気なこって。なんだ普通の女の子じゃねえか」
すっかりレノの調子に乗らされてしまったナマエは、なおもレノのに食ってかかった。
「さっきから女の子女の子うるさい!どうして私の周りはこう…ッ」
「何かあったのか?話なら聞くぞ、と」
「う、る、さ、いー!!」
先日のザックスの勘違いといい、今のナマエにとって女とはNGワードだ。ナマエはムスッとした表情でレノを睨む。
レノはそんな事気にもせず、おかしそうに笑っていた。
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