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「8番街…来たことないだろ」
「うん、初めて…すごいね」

ナマエは初めて見るものばかりで、目を丸くしていた。
カンセルはクスッと笑うと、ナマエにケータイを見せる。

「じゃあここら辺歩いてみろよ。迷ったら電話しな、迎えに行くから」
「え、もう別行動?」
「こうゆうのは自分で歩いたほうが覚えるんだよ」
「うわ、無責任!」
「おーおー、何とでも言え」

カンセルは笑うとじゃあな、と言ってどこかへ行ってしまった。
本当に行ってしまった…
ナマエは少し不安になったが、ゆっくりと歩みを進める事にした。

「LOVELESS通り…か」

ナマエは通り掛かりの人に、やたらと看板の多い今歩いている通りの名を聞いた。
何でも、LOVELESSの劇場があるらしい。

「兄さんが好きそう」

ナマエはクスッと笑みを浮かべた。
その瞬間、何かの気配を感じ取った。


見張られている…

それは何者かの視線。
ある程度距離をとりながら、つけられている。



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