*
「それより、さっき少し気になったんだけど…」
「何が?」
ナマエは突然、ザックスがテンパっていた時の話題を持ち出した。
「性別は気にしない…とかって言ったよね」
「おう」
「偏見ないし、とか」
「おう」
「…何の話?」
「え?」
「うーん…まさかなぁとは、思ったんだけど」
「え、だって…え?」
すると、セフィロスはクスッと噴き出した。
ザックスにはその理由が分からない。
「な、何だよ…」
「お前…よほど鈍感らしいな」
「は、はぁ!?」
ナマエは不機嫌そうにザックスを見る。
まさか…まさか、とザックスはナマエに向き直った。
「私、男じゃないよ」
本日、ザックスにとって一番衝撃的な知らせでした。
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