* 「えっ…じゃあ違う、のか」 「そう、それだけ」 大まかな説明を聞くと、ザックスはポカンとしてナマエを見た。 ナマエは疲れてソファに寄りかかる。 「最近セフィロスと居るって噂、流れてるぞ」 「噂って言ったって…よく会うだけだし」 「はぁ!?」 「クラス1stが少ない現状、俺は最近仕事が多いんだ」 「それに、昔から兄さん達を知っているのはセフィロスくらいなんだ…色々と話を聞かせてもらってる」 ザックスはハッとした。 やっぱり…ナマエには心の傷が、ないわけではないんだ ジェネシスやアンジールを良く知るセフィロスに、神羅にいた頃の彼等の話をしてもらって 少しは楽になれたのだろうか 少なからず、今のナマエが笑うことが出来るのはセフィロスのおかげだろう。 「そっか…なんかごめん、いきなり変な事言って」 「仕方ないよ、ザックスだもん」 「その仕方ないは嬉しくない」 ザックスはナマエの頬をつねる。 不機嫌そうに眉をひそめたが、クスクスと笑い出す。 あ…笑った ナマエの笑顔を久しぶりに見たザックスは、頬を綻ばせた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |