# ********* 「結局あれ、なんかのデマだったのな」 ザックスは残念そうに口を尖らせる。 社員は皆、解散して自らの持ち場に戻った。 ザックス達も退散しようとすると、後ろから呼び止められた。 「ザックス、ちょっといいか」 「アンジール」 振り返ると、そこには先輩ソルジャーであるアンジールが立っていた。 ********* 「どーしたんだよ急に」 「たまにはお前に奢ってやらないとな」 「倹約家のアンタが珍しいな!」 「誉め言葉として受け取っておこうか」 「いでででで」 2人はミッドガル8番街のとある居酒屋で酒を飲んだ。 アンジールはクラス1st。ザックスの良き理解者であり、保護者のような存在だ。 アンジールはグイッと泡がいい具合のジョッキを飲み干す。ザックスも多少興味深そうにシャンディガフに口をつけた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |