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しかし、その驚きもつかの間
ナマエとザックスの背後で扉が開く音がした。
振り向くとそこには、見たことのない型の機械。それはまさに此方に銃口を向けていた。


「さっきの気配、まさかコイツ!?」

「何なんだよ次から次へとッ」


ナマエは機械に狙いを定めて双剣を抜き放つ。
しかしその刹那、彼女の横を真っ白の翼が横切った。


ドカアァンッ

先程のコピーが機械に体当たりし、それを一撃で破壊した。
三人はその様子を呆然と見つめ、どうやらコピーは自分達の味方だということに気付く。


「こりゃどうも」

「守ってくれたのかな?」

「そう、みたいだな」


ナマエはすぐさまそのコピーの傍に駆け寄って、その瞳を覗き込む。その瞳はしっかりとナマエを捉え、コピーは雄々しく翼を広げてみせるのだった。


「アンジール?…うわっ」


そして、力尽きたコピーはドサッとナマエの懐へ倒れ込む。ナマエはその身体をしっかりと抱き止めた。
どうやらこのコピーにも劣化は起こっているらしい。


「かわいそう」


エアリスはソッとそのコピーを覗き込む。
ナマエは小さく頷いて、弱っているにも関わらず自分達を守ってくれたコピーの背を撫でた。




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