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「ザックス…何で」
「ラザード統括を連れてって帰ってきたら、ナマエが倒れてた」

それを聞くと、ナマエはハッとして起き上がる。

「そうだ、兄さん…ッ」
「ジェネシス!?居たのか!?」
「……そん、な」

辺りを見渡すが、それらしき人物はいない。
しかし、見慣れない人物が目に映った。

「誰…?」
「起きて早々に不躾な奴だな」

その人物は、流れるような銀髪をなびかせて振り向いた。
ナマエは驚きのあまり、息を呑む。

「せ、セフィロス…?」
「そこの奴が召喚獣ごときに手間取っていてな…」
「う、うるせーな!!悪いかよ!」
「それより…アンジールはどうした」
「あ…!」

そう言えば、とナマエは記憶を巡らせる。

アンジールは…まさか
兄さんと一緒に


「どこかへ、行ってしまった…かも」
「やはりな…」
「どういう意味だよ」
「アンジールも裏切り者になったということだ」
「「!!」」


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