*
アンジール
何だ?
あのバカリンゴ、とってよ
自分の背が届く場所のを取ればいいだろう
あれが良い。あれが欲しい
俺が取ってやろうか
ジェネシス、お前届くのか
アンジール、俺をバカにしているのか
背が足りないだろうと言っている
お前だって、人のことは言えないだろう
…アンジールと兄さん、どっちが背が高いの
……。
……。
そんな
穏やかな日々が
また来れば良いのに
また、そんな夢は
遠のいていく…
**********
「…っ!……ナマエ!!」
頭上から誰かが叫ぶ声が聞こえる。
ナマエはうっすらと目を開けた。
そこには、必死に呼びかけているザックスがいた。
「や、やっと起きた…」
ナマエが起きたのを確認すると、ザックスは安堵の息をつく。
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