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ザックスは突然ナマエに近付くと、頬に付いていた血を手でぬぐい取った。ナマエは驚いて顔をあげる。
ザックスは少し躊躇いがちに口を開く。

「あんまり…慣れねぇこと、すんなよ」
「慣れないことって…」
「お前、今すごい顔してるぞ」

ナマエはパッと顔に手をあてる。自分の変化には気付けなかった…
ナマエは小さく笑った。

「…まいったな」
「しかし、ナマエの迅速な対応には頭が下がるよ…ザックス、君より1stに近いかもな」
「え!?そりゃーないっスよ統括ぅ」

ラザードは話をそらすようにザックスに話を振る。それに見事に引っかかるザックスに、アンジールも苦笑。
すると、敏感になっていた感覚が何かを感じ取った。

「!?」

ガサガサ!

背後に数人の兵士らしき人影が現れる。
それは感情のない動きで彼等に刃を向けた。
アンジールはすぐに構え、ナマエもそれにならう。

「ザックス!ラザード統括を安全な場所へ」
「はぁ!?俺も戦う!」
「駄目だ、こっちは任せろ」
「…分かった。ラザード統括行こ」


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あきゅろす。
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