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何故ジェネシスコピーが未だに存在する?
何故ホランダーとラザードはあのように逃走出来た?
そして、何故あのコピーは兄のような優しさを垣間見せた?
それは全て、
ジェネシスが未だ存在しているという事実を示しているのではないか。
その答えにたどり着いた途端、
ナマエは更なる答えを、導き出してしまうことになる
「ねぇ兄さん…それなら、私」
ガチャン、
派手なドアの開閉音が響く。
リビングは真っ暗なまま、
その部屋から、ナマエの姿はなくなった。
タークス内部でのみ、緊急の通達が出回る。
その内容は、“ある危険因子の失踪”
重要でない任務についていないと判断されたメンバーは、全てその捜索にあてられることとなった。
「貴方の責任じゃないわ」
シスネはそう一言だけ残し、彼女のヘリに乗り込んでしまう。
「ッ…やっちまったぞ、と」
残されたそのタークス…レノは、拳を握り締め、その拳を壁に叩きつけた。
何故、彼女の傍にいなかったのだ
変化に気付いてやることすら、出来なかった…
レノは歯を食いしばり、駆け出した。
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