ページ:3
チン、
エレベーターの上昇が止まり、アルジュノンlevel6の景色が開ける。
すると、
「ホランダー!」
目の前を、やや疲れた様子の見覚えのある男性が走り去った。
そして、それを追うようにザックスの姿も。
「ザックス!」
「あ、ナマエ!?」
すると、ザックスの目の前に数体の機械が現れた。
その先では、ゲートの開閉スイッチにたどり着いたホランダーが不敵に笑う。
「あの先は確か…飛行場!」
「飛行場から逃げるつもりか!?まずい!」
ザックスは走り出そうとするが、現れた機械によって行く手を阻まれる。
「ククク…私を追いかけてばかりでいいのかな?こいつらを止めなければジュノンはいったいどうなるかな?」
「民間人を襲う気か!」
自分達の後ろのゲートの中には民間人が避難している、そのためこの敵を逃がしてしまうとゲートを破壊して民間人を襲ってしまうと言うのだ。
ザックスが苦虫を噛み締めように顔を歪ませれば、ナマエが彼の前に一歩足を踏み出した。
「ザックスはホランダーを追って、コイツらは私が引き受ける」
「!…頼めるか?」
「当たり前でしょ」
ナマエはザックスを横目に、笑ってみせる。それはどこか好戦的な笑みだった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!