近付いてまた離れて
「ソルジャーとしてあるまじき爆睡っぷりだったぞ、と」
「いや、本当に面目ない…」
--近付いてまた離れて--
着替えを済ませたナマエは、まだ乾ききっていない頭をわしゃわしゃとルードにかき回されながらの登場。お母さんかよ、とレノはルードに突っ込みをいれる。
彼等はそのまま急かされるように待機していたヘリに乗り込んだ。
「で、やっと休暇も終わり?」
「あぁ、各地の魔洸炉及び主要都市が何者かに襲撃されているらしい」
「何者かに、って?」
「…目撃情報が確かなら、そいつらはおそらくジェネシスコピーだ」
ピクッと、その言葉にナマエは反応を示す。
「ジェネシスコピーって…まさか」
「まだジェネシスが絡んでるということだ」
「俺達は被害が一番酷いジュノンへすぐ向かう。おそらく奴らの狙いはホランダーだぞ、と」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
次々に話が流れてしまうなか、最も内容を把握しきれていないナマエはそれに静止をかけた。
「ねぇそれって、兄さんは生きてるってことなの?」
「まだ断定は出来ない。何故なら他の要因も多々考えうるからだ」
「兎に角今は、この襲撃の沈静化に努めるのが先決ってことだぞ、と」
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