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女として、そのザックスの行動は見過ごせなかったようだ。


「(やっぱり、これが原因なのかしらね)…もう少し自分の行動に責任を持ったらどう?」

「は?」


おそらく、最近のナマエがザックスを避ける理由の一つにこれが含まれているのではなかろうか。
そこに気付いたシスネは、咎めるようにザックスを見据える。
しかし彼自身もそこは無自覚なのだろう、何を怒られているのかさっぱり分からないというような顔をしていた。


でも、私は別にどちらの味方でもないのだから
これ以上の助言はするつもりはないわ

そして本題はこれではないのだからと、シスネはこの話題を切り上げることにした。


「…そんな調子じゃ、とられても仕方ないんじゃないかしらね」

「え、…仕方ないって何だ「ちなみに、監視されてるのはあの子(エアリス)のほうよ」

「ちょ!今お前話そらし「彼女は古代種よ。世界でたった一人のね」


ピタリと、聞き慣れない言葉にザックスは動きを止める。どうやらひっかかるワードがあったのだろう。


「知らなかったの?」

「アイツ、何も言わなかったから」


ふと、ザックスは悄然と海を眺めた。


「世界でたったひとりきり、か…本当、その通りだな」





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