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「立ち止まらないで!早く走!」
「「「あっ…はい!!」」」
ナマエは走り去る神羅兵達を背中にかばい、残るウータイ兵に刃を向ける。
ウータイ兵は苦虫を噛み潰したような表情をした。
「何故だ…何故貴様らは我等に干渉するッ」
「我等の地を余所者に開拓させるなどと!」
「我が儘言わないでよ。弱者は強者には勝てない…その代わりに強者は、弱者に施しをする」
「それが魔洸だと言うかッ…あれは、星の命そのものだというのに!」
「専門的な話は他所でやってほしい、今必要なことは…勝ち負けだ」
ナマエはウータイ兵の話に耳を傾けようとはしなかった。
ウータイ兵の一人がナマエに斬りかかる。しかし、あっさりとかわされ、心臓をひと突きされた。
その返り血に濡れて立つナマエには、悪寒を感じさせるものがあった。
「これ以上やっても、結果は目に見えている」「何が言いたい」
「降伏すれば…さっきの専門的な話の場を設けることだって、出来るかもしれないよ」
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