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「予約までされてるの…」


本当に至れり尽くせり、ナマエは眉を上げて息をつく。
しかしあることに気付いて、クルリとレノを振り返った。


「ねぇまさか、部屋が一緒なんてことは」

「は?何言ってんだよ」

「そ、そうだよね流石に別個…」

「相部屋だけど?」

「何でよー!!!」


ドゴッと嫌な音をたてて鳩尾にナマエのストレートが入り、レノは派手に悶えることとなる。


「あ、やべ…マジに死にそう」

「あ、ごめんノリでつい」

「手加減、がねぇぞ、…と」


真面目に瀕死状態のレノに、ナマエはすまなそうにその肩を叩いた。


「手加減したことなくって」

「お前俺、これでも一般人…」

「あ、そっかだからかぁ」


以後気をつけます、なんて首を傾げるしまつ。
軽く反省の色無しのナマエ、レノは久々に昇天しかけた。


「そんなことより、相部屋ってどういうこと」

「(そんなこと…)年頃の娘サンを一人部屋にしたら、何が起こるかわかんねぇだろ」

「君がいる時点で既に色々と危ういんだけれど」


ジトッと見下ろしてくるナマエに、レノは軽く言葉に詰まらざるを得なくなる。(前例有り)
流石にナマエのほうも忘れてはいなかったようで、今回は譲らなそうな気配だ。



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