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頭を使うのはタークスや他の奴らに任せておけばいい
「ソルジャーは思うままにやってればいいんだぞ、と」
「本能に任せるってこと?」
「なんか違うニュアンスだけど、まぁそんなもん」
レノはそう言って、煙草を灰皿に押し付けた。
しかし、それによってナマエの瞳は人知れず更に暗さを増した。
「やっぱり、そっか…」
本能のみに支配され、闘いを繰り返すソルジャー
それはまるで
モンスターのようだ
コスタ・デル・ソル、そこはやはり有名なリゾート地と言われるだけあった。
美しいという形容詞がまさに似合う透き通った海、浜辺に面するように建てられた風情あるホテル、辺りには南国の草木が色鮮やかに植わっていた。
「そんなことよりも」
「おぶっ」
「お前着替えてこいよ、コスタでもんなカッコじゃ暑苦しいぞ、と」
フェリーから降りて早々に、コスタの雰囲気に圧倒されているナマエの鼻先を摘むレノ。
浜辺に沿うように建てられたいくつかのホテルのうち、その中でも一番高級そうなものを指差した。
「あそこ、俺達の予約したホテルだから着替えついでにチェックインしてこい」
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