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シスネは小さく苦笑して、窓の外のミッドガルの夜景を見下ろす。


この淀んだ空気は彼女には似合わないのに、そう思わずにはいられなかった。

ソルジャーとは戦闘のエキスパート、その中でも彼女は頭ひとつ抜きん出た場所に立つ存在だ。人間離れした肉体やら技術を持ち、およそ常人が生きて帰ってはこないであろう戦場からも、平然とした顔で帰還を果たす彼等に、彼女は肩を並べている。

だがしかし、そんなナマエも、もとは普通の人間、普通の女子。


自分自身も、人のことを言えるほど普通でもないが
それでも何か、通じるものがあるのだ。自分達には。

そしてその繋がりは、いつしか掛け替えのないものへと変化する。










視界の端を、鮮やかな紅が掠めるのを感じた。どうやら受信メールに気付いたようだ。心なしか慌てた様子は、どれだけ彼がナマエを大事にしているかを表していた。




だけど、勘違いしないで


「どっちの味方だ?なんて、野暮な質問はナシにしてよね」



遠のく背中に、聞こえてはいないだろうが忠告をする。









そう私は貴方の味方でも、彼の味方でもない




私はただ、あの子の困る顔を見たくないだけ

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あきゅろす。
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