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貴女の日溜まりを願う






私はタークス、

与えられた任務を完璧に遂行する、神羅の裏組織の一員。


人間の見分け方は
ターゲットと、それ以外の二通りのみ

そう教えられてきた、ずっとずっと



だけど、最近

私の中に、もう一つの枠が出来たの







--貴女の日溜まりを願う--





チン、


「え?」


エレベーターの浮遊感が終わりをつげ、小さな鐘の音。
着くのが早すぎやしないかと、ザックスは頭上のフロアの数字を見上げる。そこには押した記憶のない中途半端な数字がオレンジ色に光っていた。そして、ドアの開閉音。

少し視線を下ろせば、先程まで隣にいた少女の姿がいない。

気付いた時には既に遅く。慌ててドアの方を見たときには、閉まり行くドアの隙間から駆けていく後ろ姿が見えた。


「げ…ッ」

『ザックス?』

「あ、こっちの話。悪ぃエアリスッちょっと用事出来た!」


ザックスは開のボタンを連打して、すぐさまエレベーターを降りる。
エアリスとの通話を切り上げ、辺りを見渡す。あまり使わないフロアらしく、全く作りも分からず。ナマエの姿を見つけることは出来なかった。



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あきゅろす。
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