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「…ラザード統括」
「ん?ナマエ」

ナマエはラザードがいる地点にたどり着いた。
ラザードは不思議そうにナマエを見た。

「アンジールからラザード統括の護衛を申しつけられました」
「おや…そうだったか。すまないな」

ラザードは苦笑して、ナマエに近付く。
ナマエの表情は曇っていたからだ。

「どうして君が僕の護衛を?」
「…私が適任だったんでしょう」

ラザードは少し驚いた。
おそらくアンジールは、現時点でのナマエは例の件により情緒不安定と判断したのだろう。
しかし、ナマエは自分のそれを理解し、そしてあえて、他人に心配されないように配慮していた。
ラザードは顎に手をあてて考えるように空を見上げた。

「どうやら、そうゆう面では…君はザックスより1stに近いな」
「え?」
「この任務で…僕はザックスがクラス1stに相応しいかみさせてもらう事になっている」

どうやら、ザックスに出世話が持ち込まれているようだ。

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