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しばらく黙った後、レノは頭をガシガシとかいて苦笑した。
「ツォンさん、アンタのほうがよっぽど人間味があるぞ、と」
少しはぐらかすようなそれに、ツォンは更に詰め寄ろうとするが、レノに制止させられる。
「そういうことを言ってるのではない。任務に私情を持ち込むなと言うことだ」
「…分かってますよ、ムキになんないで下さい」
ありがとうございます
レノは小さく、そう言って笑った。
「大丈夫ッスよ、だって分かってますから」
そう、
分かっている…そんなこと、俺が一番
全部わかってるさ
全てを承知の上で
俺は俺を動かしているのだから
だけど、俺はタークス
「いざとなった時は、俺は任務を選びますよ」
「出来るのか、そんな事が」
「だって俺はタークスですから」
言ったでしょう、全て分かっている、と
「彼女が神羅を裏切るような事があれば、俺は任務を遂行するだけのことです」
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