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な、何だそれ…

昨日の私の仕事の山、と今日のぶん

いや、それにしても多いだろ

ん-…まぁ、もう一人分あるから






そう言って去り際
彼女が小さく笑ったのが、見えた。















「ナマエ、が…?」

「あぁ、お前の分までやっといてくれたみたいだぞ」


健気じゃないの、とカンセルはザックスの背中をバシンと叩く。
それを聞いて思わず放心状態だったザックスは、思い切りせき込んだ。


「後ろめたいの、なくなったか?」

「なくなりはしねぇけど…やる気でてきた」


そうか、そうだったのか
何だよ俺、馬鹿みてぇじゃねぇの


ゲホッと一息吐き出して、ザックスは笑う。

彼の瞳に、光が戻った。















さぁ、彼の全てが書き換えられた


止まっていた時間は、また動き出す。







それは幸か不幸か、

今の誰にも分かりはしなかった。





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あきゅろす。
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