ページ:8 クラウドは一瞬眉をひそめた。 当たり前じゃないか、とでも言いたげに。 「だって。ナマエとザックスは、いつも一緒にいたじゃないか」 しかし一向に表情を変えないナマエ。 クラウドは不信に思い、更に言葉を重ねようとした。 ビーッビーッビーッビーッ しかしそれと同時に、ナマエの腕でタイマーが鳴り響く。 「休憩終了だ」 ナマエはそれだけ言って立ち上がった。 そして、クラウドの肩に手を乗せてその脇をすり抜けていってしまった。 クラウドはその背中を振り返るが、仕方なく自分の配置場所へと進路をとる。 「…そう言えばそうだったね」 そうだった、つまりは“過去” 3ヶ月とは、思えば長いものだ… 小さく呟くようなそれに、クラウドが気付いたかは分からない。 「よ、お疲れ」 「来てたの?」 訓練が終了しナマエが戻ろうとすると、トレーニングルームの入口にレノの姿があった。 「終わったみたいだな」 「うん、」 「この後は暇、だろ?」 「え?まぁ、うん」 何かあるの?と、 ナマエはキョトンと首を傾げた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |