ページ:4 「いつからいた?」 「『暇してたか?』から」 「初めッからじゃねぇか」 レノは顔をしかめて舌打ち。 そんなレノを二人は面白そうに見ていた。 「今日はフられたみたいね、御愁傷様」 「うるせ」 「タークスのエースも傷心気味だなぁ」 ニヤニヤしながら横に座るロッド。 レノは思い切りその臑を蹴飛ばした(結果ロッドは地味に悶える) 「それより、何か用があんだろ?」 「そうよ、ちょっと伝えておいたほうが良いかと思って」 シスネもテーブルの向かい側に座り、少しふざけた空気を払った。 「ツォンが任務から帰ってくるわ…それがどういう意味か、分かるわよね?」 「…。」 レノはそれを聞いた途端、表情を固めた。 ロッドとシスネはその様子をちゃかすわけでもなく静かに見守る。 「…ちょっと行ってくる場所が出来たぞ、と」 しばらく何か思案した後レノは立ち上がった。 案の定、とシスネとロッドは苦笑する。 しかし、釘を刺すようにシスネは続けた。 「でもレノ、忘れないで…私達はタークスよ」 「わかってるぞ、と」 タークス その言葉が、ヤケに重く感じた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |