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瞳は重なる、刹那





あれから3ヶ月



私の周りは、随分と変わった









いつしか、私の世界からいなくなった人を

私は忘れてしまうのだろうか




そしてそれはもう、

始まっているのだろうか









--瞳は重なる、刹那--





「ん-…」


ビルのカフェテリアで、ナマエはアイスティーとにらみ合っていた。
底の部分で揺らめくガムシロップを随分と前から飽きずに眺めているのだ。
周囲の社員達がクスクスと笑っていることにも気付かず、ただひたすらにその揺らめきを追いかける。

しかしまばたきをした瞬間、その揺らめきはグラスと共に視界から居なくなっていた。


「暇してたか?」

「君が遅いからだよ」

「悪かった。仕事が長引いたんだぞ、と」


視線を上げれば、そこには鮮やかな紅髪をたてた青年が先程のグラスを持ちあげて揺らしていた。
ナマエが不満げにグラスに視線をやれば、レノは小さく笑ってもとの場所にそれを下ろす。
適度に揺らされたグラスは、中身がかきまざって先程の揺らめきはなくなっていた。

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あきゅろす。
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