* 「かーわい〜、そんな顔もするんだな」 「ちょ、黙って!」 ナマエは更にガタッと、今度はイスが後ろに倒れる勢いで。その反応に大層満足したのか、レノは真っ赤になって固まるナマエの口にトーストを放り込む。 「ほら、早く食べないと冷めるぞ、と」 「食べれるかぁあああ」 バチィン!!! 「レノ、何その真っ赤な頬」 「なんか朝から盛大になぁ」 「アンタが変なことしたんじゃないの」 タークス本部に、朝から左頬に手のひらマークをつけたレノが出勤したのだった。 「朝からご苦労ッスね先輩〜」 「なんでこういう時だけ敬語なんだよウザイわ」 ロッドから散々からかわれたのは言うまでもない。 出勤早々に、カンセルは目の前を横切る書類の山に唖然とした。 「何だそれ」 「昨日と今日の仕事ぶん」 その山を抱えていた本人であるナマエが、ヒョコッと顔を出す。 「それにしても多いだろ」 「まぁ、二人ぶんだしね」 [*前へ][次へ#] [戻る] |