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「嫌なんだ…置いてけぼりは」

ナマエはギュッと拳を握り締める。
その背は微かに震えていた。

「どうしていつも、どこかへ行ってしまうの」


どうして、置いてけぼりにするの
そんなに邪魔?
そんなに足手まとい?


「お前を危険な目にあわせるわけにはいかないだろう」
「じゃあ、二人は危険な目にあって良いとでも?」

分からない…と、ナマエは頭を抱える。
ザックスはアンジールを見た。アンジールは無言で肩をすくめる。
それを見てザックスは苦笑し、ナマエの頭に手をのせた。

「結局、ナマエは一緒にいたかっただけなんだろ?」
「うん…」
「なら、簡単だ」
「え?」

その言葉に、ナマエは顔をあげた。
ザックスはニカッと笑ってみせる。

「ジェネシスを見つければ良い。そんで一緒に帰ってくれば文句なし!だろ?」
「え…」

ナマエは唖然としてザックスを見上げた。
そんな簡単に言える事なのか…と、訴える目だった。

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あきゅろす。
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