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「何だよそれ…こっちが心配して言ってんのに」
「…私だって!…どれだけ…ッ」
「?」
「ッ…何でも、ない…」
意味深な事をいうナマエにザックスは眉根をよせる。
しかしナマエはハッと我に返ったように目を見開いたかと思うと、ザックスの手を払いのけてそのまま部屋を出て行ってしまった。
「何だってんだよ…!?」
結果的に置いていかれたザックスは、ナマエの意図が掴めず、歯を食いしばった。
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「おい、ザックス」
「カンセル」
ナマエに遅れをとって、ソルジャーフロアに着いてブリーフィングルームに入ろうとすると、ザックスはカンセルに呼び止められた。
「どうしたんだよ」
「お前、ナマエに何か言ったのか」
「え…言った、かな」
「やっぱりな…」
カンセルは大袈裟に溜め息をついてみせた。
ザックスは訳が分からずポカンとする。
「だって、何聞いても答えねぇし…」
「ザックスお前、知らねぇのか?」
「何が」
カンセルお得意の知らねぇのか発言。
ザックスはムスッとした口調で聞き返す。
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