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今日も監視、
会社に出勤する頃からその背中を遠くから追いかけた。
けれど今日は朝から覇気がなく、こちらまで不安になるほどだった。

神羅ビルから出てきた時のナマエは、いたたまれないほどに虚ろで、まるで無意識なのか足はスラムへ向かっていった。
たぶん、その無意識はアイツを探しているんだろうな…と思って、少し気分が悪くなった。
それが分かった以上、深追いする気になれずに俺はプレートの上で帰ってくるのを待つことにする。
決して仕事を放棄したんじゃない、プライバシーのなんたらとか言うやつだ。
どうせすぐに目的の相手と肩並べて帰ってくるんだろうと思って暇を潰していた。
暫くして雨が降り始めて、流石に帰るか…最悪だなと悪態ついていた時だった。

ナマエは案外早く帰ってきた。
しかも、ひとりで


雨に打たれながら、噴水広場に立ち尽くし
空を見上げていた。

そのナマエの頬を伝う雨がまるで、涙のようで…
そうしたら、俺は“監視”と言う言葉の意味も忘れて雨の中に飛び込んでしまった。

どうしても、そうしてやらなければならない気がして


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