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しばらく口をつぐんだ後、ナマエは何か秘密だったことを思い切って告げるかのようにウィンドに向き直る。
「私、ソルジャーなんだ」
「そうか」
「「…………。」」
「え、驚かないの」
「プレートから落ちてきたのに平気だって言うくらいだ。もう驚かないよ」
おや、拍子抜けだ
ナマエはそう言わんばかりに肩を下げる。
しかしそこには安堵の意味も混じっていることにウィンドは気付いていた。
スラム街の人々はプレートの上の世界…それらを仕切る組織を良くは思っていない。
むしろ疎ましく憎く思うほどだろう。
彼等から空と陽、人としての最低限の権利までもを奪ったのだ。
ソルジャーとなればまさに神羅の人間。
始めはナマエも、自分の素性をウィンドや子ども達に告げるつもりはなかった。
「私がソルジャーだって分かって、どう思う」
「どう思うって…あぁだから力持ちなのか、とか」
「とか?」
「女の子にしては逞しい神経してるよな、とか」
「…。」
「これはほめてるぞ」
「あぁそう」
どうだかね、とナマエはフンと鼻を鳴らす。
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