*
「じゃあ、行ってくる」
「うん」
ザックスがヘリに乗り込むのを、ナマエは下から見守った。
するとヘリの中にいた一人の神羅兵が、こちらを向いている事に気付いた。
その神羅兵は少しばかり、気分も悪そうに見える。
「あ…」
クラウド…?
ナマエはハッとして、その神羅兵を見上げた。
そして、ザックスの袖を軽く引っ張る。
「なんだ?」
「そこの手前の彼、乗り物苦手だから看ててあげてね」
「え?あぁうん」
ナマエはヘルメットをかぶって顔は見えないクラウドに、ニコッと微笑みかけた。
クラウドは、軽くそれに頷く。
ザックスは頭の上に?を浮かべていた。
「ナマエ、ヘリを出すから離れろ」
「はいはい」
ツォンに促されて、ナマエは教会の階段まで数歩下がる。
「いってらっしゃい」
「あぁ」
ヘリは浮かび上がり、彼等を乗せて飛び立っていった。
…フワリ
「…?」
ナマエの足元に、何かが舞い降りる。
拾い上げたそれは、純白のひとひらの羽だった…
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