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バサッ

聞き覚えのある羽音がした。

「え…!」
「アンジール!」

振り向くとそこには、少し疲れた様子のアンジールが降り立っていた。
ナマエは思わず駆け寄ろうとするが、アンジールはそれを制した。

「どこで何してたんだよ!」
「すまない。これでも忙しくてな」
「まったく…セフィロスとも連絡が取れないし」
「何があったんだ」
「別に。なんか資料室に閉じこもって昔のことを調べてるってさ」
「そうか」

アンジールはそう言うと、二人に背を向けた。

「おい!もう行くつもりか?意味分かんないって!」
「ジェネシスとホランダーがモデオヘイムにいる」
「兄さんと、ホランダー…」

その言葉に、ナマエとザックスはピクリと反応する。
あのあともまだ、アンジールは彼等の行方を追っていたというのか…

「…それを教えに来てくれたの?」
「仕事、してるんだな」
「気持ちだけはまだソルジャーだからな…」

その瞬間アンジールは寂しそうに笑っている、そう感じた



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