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ガシッと掴まれた右腕、
ナマエは驚いてザックスを振り返った。

「駄目って、何が」
「セフィロスんとこ行かないで、俺についてこい」
「え」

ザックスは力任せにナマエをエレベーターの中に引き込む。
ナマエはザックスの腕を振り解こうとするが、いかんせん力が強すぎた。
そうこうしている間に、エレベーターのドアは閉まり、ガタンと下にくだっていく浮遊感。

「手伝えよ、花売りワゴン作るの」
「なんで私が」
「人数が多ければ仕事がはかどる」
「…時給5000ギルで手をうちましょう」
「高ッ」








「乗車代はザックス持ちね」
「そこまで!?」

スラムへ向かう列車の中。
ナマエはツンと車窓から外を眺めながら、乗車代の請求。
ザックスはガクッと肩を落として回ってきた車掌さんに二人分を渡す。
それを見たマリは、小さく笑う。

「な、何だよ」
「まさか払って貰えると思わなくて」
「は」



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あきゅろす。
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