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君は知らない、誰も知らない


「なんか最近、出撃要請もなんッもないよな…俺、干されてんのかって話」
「ザックス、お前知らねえのか?」
「何が?」
「ソルジャー大量脱走事件」
「え、」



--君は知らない、誰も知らない--



ザックスは最近自分に任務が来ない事を、ソルジャーフロアでカンセルに愚痴っていた。お得意のスクワットは今日も絶好調らしい。
すると、カンセルから思わぬ知らせを聞くこととなった。

「最近皆、全然いねぇから…てっきりなんかすげー任務に行ってんのかと」
「違う違う。数日前からあるクラス1stを筆頭に、ウータイ戦争に駆り出されてた奴らが突然…前触れもなく脱走したんだ」

カンセルの言葉に、ザックスは目を見開く。

「全ッ然知らなかった」
「お前って、そうゆうの疎いかんな」
「うるせ」

ザックスはムッとしてスクワットのスピードをあげた。カンセルは苦笑してその様子を眺めていた。

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あきゅろす。
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