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つまりザックスは、ソルジャーや神羅兵の後輩の指導にナマエが就くことで、その後輩と始終仲良くしているのが嫌なのだ。
カンセルはザックスのその心意に気付き、一人心中で納得した。

「お前…結構乙女だよな」
「は!?」
「女々しいつうか、嫉妬深いつうか…」

長い付き合いだからこそ分かる。それらに加えてザックスは鈍感。
いくら女好きで通っているザックスも、恋愛に関しては全くのド素人。
今までのザックスの周りにいた女性におそらく、ザックスは本当の恋愛感情を抱いたことはないだろう。だからこそ、今の自分の感情に思考がついていけていないのだ。
カンセルは可哀想な子を見るような目でザックスを見る。な、なんだよ…とザックスは思わずたじろいでしまった。

「無自覚だもんな」

疎すぎますって、お前等

「何が」
「別に〜」

あえて助言は与えないことにしたカンセルは、軽いノリでザックスをあしらう。ザックスが明らかに不満そうにするが、そこも無視。



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あきゅろす。
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