# 「あー早くクラス1stになりてぇな」 「クラス1st?」 「おう!そんで、もっと強くなりたい」 ザックスは生き生きと目を輝かせる。 「強くなってどうしたいの?」 「決まってんだろ、英雄になる!」 ナマエはガラにもなく目を見開いた。 ザックスは心外そうに肩を落とす。 「もしもーし、今ひいただろ」 「…別に」 「嘘つけ!バレバレなんだよ」 「いッた!笑わないだけマシじゃん!」 「お前が言うなって」 ザックスはナマエの頭にグリグリと拳をあてた。 ナマエは痛みで顔をしかめて足をじたばたとさせた。 「痛い痛い!離してって!」 「うお!あっぶねー、反撃すんなよ」 ナマエは拳を振り上げるが、すんでのところでかわされてしまう。 ザックスは一瞬冷や汗ものだった。 「目には目を歯には歯を、ですよセンパイ」 「名言だけど、お前が言うと意味ねぇ」 「何か言った?」 ザックスの発言に異議有りと言わんばかりに見上げるナマエ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |