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ガキィン


「終わりだ!」


グアアアォォォ

ザックスの最後の一振りを食らうと、バハムート・烈は激しい呻き声をあげて光を放ちながら消滅した。

「終わったなー…」
「うん…え、ザックス!?」

ナマエは肩で息をしながら、バハムートの世界が消滅していくのを見送った。
しかし、ザックスの様子がおかしいことに気づく。

「悪ぃ…クラクラするだけ、だから」
「まさか…さっきの攻撃、エクサフレアの後に何も処置してないの!?」

それはバハムート・烈の大技、魔力も体力も攻撃力も奪われてしまう回避不可能の攻撃だ。
どうやらザックスは、それを受けたあとも処置を何もせずに戦い続けたらしい。
ザックスは頭を抱えて尻餅をついた。

「もしかして…アイテム忘れた、とか」
「…ご名答〜」
「アイテム忘れてバテるソルジャーなんて見たことない!しかもクラス1st!」

ナマエはガクガクとザックスの肩を揺さぶる。
これでもかと揺さぶられたザックスは、ある意味瀕死状態。







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