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『復讐にとりつかれ足る我が魂』
ジェネシスは黒翼をはためかせ、尖塔の先に降り立つ。
そして、金色に輝く球体を取り出した。
『苦悩の末に、たどりつきたる願望は…我が救済と』
『君の安らかなる眠り』
ジェネシスが言い終わるや否や、球体は更に輝きを増す。
そして、光り輝く魔方陣が空に出現した。
追いかけてきたザックスは、その魔方陣を見て眉をしかめる。
「また召喚しやがった!」
「二人とも、任せたぞ
「「え」」
今まで何度となく、ジェネシスの召喚獣の相手をしてきたザックス。
するとアンジールは、ナマエとザックスを近くの屋上に降ろした。
「うそ、アンジール!?」
「置いてくなー!」
「お前達なら、倒せるだろう」
アンジールは二人に微笑む。
一瞬ポカンとしたナマエとザックスだが、すぐに互いに顔を見合わせる。
「「あったりまえじゃん」」
「あぁ、頼んだ」
ザックスとナマエはおだてに弱いため、すぐに本気になってしまうのだ。
しかし、アンジールが本当に彼等を信頼しているのも事実だった。
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