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「お姉ちゃん遊ぼー!」

子供達はお花のお姉ちゃんの下へ駆け寄った。
彼女は子供達に優しそうに微笑んだ。

あ…お花みたい。

ナマエは思わず彼女に見とれた。
子供達が彼女になつくのも頷ける。

「その人だぁれ?」
「お姉ちゃんの彼氏?」

はい?

ナマエは子供らしからぬ発言に耳を疑った。

「この人だぁれ?」
「この人、ザックス」

お花のお姉ちゃんは笑顔で答えた。
その瞬間、ナマエはあるものが目に入った。

あの二人
手、繋いでる

「どうした」
「え、」

突然無表情になったナマエを心配して、ウィンドが肩を叩いた。
ナマエは何でもない、と笑いかけた。

「アイツの服とアンタの服…ちょっと似てないか?」
「さぁー、そうかな?」

ナマエは笑顔で土埃をはたいて立ち上がる。

「私、そろそろ帰るよ」
「あぁ、なら送ってく」
「でも子供達が…」
「あの子が来たから平気だ」




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