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エアリスは顎に指をあてて考える素振りをみせる。

「遠くのほう、何か音したかも」
「多分それだ!」

俺は一目散に駆け出した。
しかし、エアリスの手が俺を掴む。
振り向くと、エアリスがむくれて下を指差す。

「お花!普通、あったら踏まないでしょ?」
「あ、あぁ…ごめん、普通じゃないんだ」

そんな事言って苦笑。
自分で言うか普通?
足元を見ると、納得。
協会の床が抜けて、そこから沢山の花が顔を覗かせていた。

「珍しいな、ミッドガルに花なんて」
「お花、此処にだけ咲くの」

そう言って花の前にしゃがみ込むエアリス。
何ていうか…女の子だなぁって感じ
ってか、それどころじゃないんだって!!

ナマエはどこに落っこちたんだ!?





**********


「お姉ちゃん抱っこ!」
「姉ちゃんおんぶー」
「かたぐるまっ」
「待って待って一度には無理ッ」

ナマエはスラムの子供達に囲まれていた。



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