[携帯モード] [URL送信]
*



**********


「私、エアリス」

目が覚めると、天使みたいに可愛い子が俺をのぞき込んでいた。

「君、落ちてきたの」

エアリスと名乗ったこの子は、俺が落ちてきたのであろう場所を指差す。
俺はぼうっとする頭をすっきりさせようと頭を振って起き上がる。

「ありがとな、エアリス。俺はザックス…なんかお礼、しなくちゃなぁ」
「いいよいいよ」
「そうはいかない…デート一回、てのは?」
「何それ。ばっかみたい」

エアリスはクスクスと笑って、俺の申し出を遠慮した。
よく笑う子、ふとそんな事思った。

ホント笑顔が似合うな-…
無愛想なアイツとは大違い…って、あれ?

アイツ…
どこいった!?

「ナマエ!?」
「え?誰?」

俺はすかさず辺りを見渡す。
しかし、物静かなこの協会には、アイツの姿はなかった。

確かに一緒に落ちてきた…
しっかり抱きしめたはずなのに

「エアリス、俺の他に誰か落ちてこなかったか?」

「うーん、知らないけど」



[*前へ][次へ#]

3/13ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!