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「俺は、モンスターになってしまった…モンスターの目的など、復讐か世界征服くらいしか思いつかん」

アンジールは苦々しげに振り返る。

そんな性に合わない事言わないでよ
世界征服なんて…あなたは生粋の悪者じゃないから
それしか思いつかないんだよ

ザックスはそれを否定するように首を振る。

「違う、翼はモンスターの証じゃない」
「では、これは何だ?」

ザックスはヒラリと舞う羽を手にとり、アンジールに向けて差し出す。

「…天使の翼」
「なるほど…ならば天使はどんな目的を持てばいいんだ?俺はどんな夢を見ればいいんだ!?」

しかし、アンジールの心は動かない。
絶望に打ちひしがれたアンジールは、今まで見たことがないくらい…ひどくやつれて見えた。

「アンジール…」
「天使の夢はひとつだけ」
「教えてくれ」
「…人間になりたい」

瞬間、アンジールはザックスの間合いに入り込み、ザックスを吹き飛ばした。


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あきゅろす。
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