* いくら目に映っているこの場所が、夕焼けの映えるジュノンだとしても それは仮初めの世界 現実は、彼等が暴れまわるには狭すぎるトレーニングルームだ。 「そこまでだ!!」 これ以上は危険と判断し、アンジールは二人の剣に己を挟む。 しかし、熱の冷めないジェネシスは更に剣に力を込めた。 「邪魔だ!!」 その瞬間、 アンジールのソルジャー用の剣が耐えきれず折れる。 それはジェネシスの肩に直撃した。 「ぅあっ…!!」 「ジェネシス!」 ジェネシスが膝を着くと同時に、世界は崩れ、もとのトレーニングルームに戻った。 どうやら彼等の戦闘の威力に耐えられなかったらしく、至る所に損傷が見受けられた。 ジェネシスは肩を押さえて立ち上がる。 「ただのかすり傷だ…放っておいてもすぐ治る」 約束のない明日であろうと 君の立つ場所に 必ず舞い戻ろう そのまま、彼はトレーニングルームから姿を消した… [*前へ][次へ#] [戻る] |