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「翼は、自由になりたい人たちの憧れ」

シスネは言い聞かせるように呟く。
ザックスはゆっくりと視線を戻す。

「決して、モンスターの証じゃない」
「…そっか、」

すると、ザックスはその言葉に救われたような表情をした。
シスネもそれに微笑み返す。
ナマエは1人、取り残された気分になった。

分からない
私は分からないのに、どうして彼女には
彼の思っていることが分かるの

そんな言葉
思い浮かばないし
どう伝えていいかも分からない

――何も、してあげられない

私は
なんて無力なんだ…



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