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「やーめ………」
「フワッフワしてらー鳥の巣みて、ぅげ!」
「あんまりまぜないでよ」
「ぐっはー。殴ってから言うなっつの…」
すると突然、嫌気がさしたらしいナマエは、容赦なくザックスの鳩尾に一発お見舞いした。
ザックスは思わぬ事態に対応が遅れて諸にくらってしまう。
どうやらナマエは手が先に出てしまうタイプらしく、表情から次の行動を予測することは難しいようだ。
更にこんなに早くナマエの癇癪が切れるとは思っていなかったため、油断が大きかったのかダメージも大きかった。
「気を付けろザックス。ナマエは、気が長くないからな」
長い付き合いだからかナマエの性格を良く知っているアンジールは腹をかかえて背を曲げるザックスを見下ろしながら苦笑した。
その横ではナマエがしたり顔でザックスを見上げている。
ザックスはなんつう憎たらしい顔、と恨めしそうに苦笑した。
「さて、今日のトレーニングはウータイとの衝突のシュミレーションだ。ミッドガルに侵入し、列車を占拠して中心部に向かおうとするウータイを阻止する」
「お、なーんか本格的!」
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