[携帯モード] [URL送信]
*


「…!」

振り向くとそこには、体が宙を舞い、地面に倒れるジェネシス・コピーがいた。
決着はついたらしい…ザックスがコピーをなぎ払ったのだ。
そこには美しい黒翼が舞い散っていた。

「翼…?」

ナマエは息絶えたコピーのそばに駆け寄る。
彼の右肩から、黒翼が生えていたのだ。

「何で、翼が…」
「ジェネシスにも、こんな翼が生えてた」

ザックスはナマエの横に膝をつく。

綺麗な、翼

ナマエは素直にそう思った。

まるで
堕ちたことを嘆く
堕天使のように悲しげな…


「…子供の頃、翼があればいいと思ってた…天使みたいな翼」

唐突にシスネが呟く。
ナマエとザックスはゆっくりと立ち上がった。
ザックスは、フッと目を逸らして首を振った。

「人間に翼があったらそれは、モンスターだ」

ザックスは複雑そうな表情で投げ出された翼を見る。
ナマエはそんなザックスを見上げた。

何で
そんな言い方するの
なのにどうして
そんなに悲しそうなの


[*前へ][次へ#]

4/5ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!