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「ソルジャーはソルジャーなり、タークスはタークスなりのやり方がある…でしょう?」
「…確かに」
「貴方が負い目を感じることないのよ、適材適所って言うでしょ」
だから、そんな顔しないで
シスネはナマエの頬をそっと両手で包む。
まるでナマエの思っていることを見透かしたように。
「貴女もっとソルジャーらしくしなさいよ…優しすぎるわ」
「私が?」
「えぇ…悪く言えば、臆病なのかしらね」
それを聞くと、ナマエは苦笑する。
「確かにそうだと思うよ、私は怖がりだから」
「それを言い訳にしていないで。あなたの本当の目的のためにもね」
シスネの鋭い指摘に、ナマエは困ったように首をすくめる。
どうやら、彼女にはお見通しらしい…
ザシュッ…
金属音ではない、音がした。
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