[携帯モード] [URL送信]
*


ザックスはそんなナマエを察して、自分の背の後ろに隠した。

「ザックス…?」
「何も見んな。アイツは本物のジェネシスじゃねぇよ…俺が何とかするからナマエはシスネを」
「わ、かった」

ザックスは最後にニッと笑ってみせると、今度こそコピーに突進した。
ナマエはそれを振り返らずに、シスネのもとへ向かう。

「大丈夫?」
「えぇ。ただのかすり傷よ」

ちょっと油断してた…と、シスネは苦笑した。
ナマエはシスネの押さえている袖をめくりあげた。
そこは既に痛々しく真っ赤に内出血を起こしていた。

「かすり傷って…」
「かすり傷程度の傷よ」

シスネは袖を直して立ち上がった。

「私はソルジャーじゃないから、人並みの怪我になるの」
「…ご、ごめん」
「何であなたが謝るの」
「え、だって…」

ナマエはすまなそうに肩をすくめる。
シスネは柔らかく微笑むと、首を振った。



[*前へ][次へ#]

2/5ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!